side*蓮司




ただ静かに眠る鈴を見て、なるべく静かにベッドを降りた。



有るのはただ、満たされない気持ちだけ。
最初の様な気掛かりはない…

なのに。


鈴の声が頭から離れない

ずっと、俺の名前を呼び続けてた切ない声が――――



そんな声を聞きたくなくて口を塞いだ。

抵抗させない様に無理やり押さえつけた。


小さく、細い身体を思い切り攻めた。


手加減なんてない。

―――もともとした事もねぇ

適当に誘われ適当に選んで遊ぶ。全てが合意だった女共とは違う

―――何が?



俺を見る目が違う。

俺を呼ぶ声が違う。

触れ合う唇が違う。


―――違うのは俺の方?