蓮司が連れて来た女―――鈴に、俺は最初っから嫌悪の目を向けた。


女は嫌いだ

香水臭い匂い
化粧だらけの顔
喚き散らすあの口
甲高くて耳障りな声
そして、
触ろうと伸びてくるあの尖った爪

五感全てが醜いと感じ取る存在

だけど、鈴はそんな女共と違った。



俺の目に気付いて近付いて来ねぇ。

でもビクビクとオドオドとしてる訳でもねぇ

蓮司にも物怖じしない。


主張してこねぇ強い目―――そんな印象だ。



あぁ、翔太も気に入ってたな。この女を