睨みつける光
考え込むカズ

何がどうなってるのか――


沈黙を破ったのはカズだった。

光に隠された私を覗き込んで


「鈴。今は俺が黒龍総長だ」

「…黒龍…総長………カズ、が」



何だろう?この感じは……

ただ繰り返しただけ。
ただ言葉にしただけ。


―――――怖い


バラバラだった感情が、心がやっと動いた。
突然襲いくる恐怖心

震えているのが自分でも分かった


「鈴………」








カズ達が去って行っても震えは止まらない。

そして。
届いた声も消えてはくれない


「記憶が―――」