「頭数揃えりゃ勝てるとでも思ったか?」

フッと笑う少年






その後は早かった。


綺麗な『赤』が夜闇に舞った


鉄パイプを避けては殴り、躱しては蹴り飛ばし

武器を持った人を早々に片付け、残りの人達も殴る蹴るで倒していく。



鮮やかだった。



圧勝で終わり
―――倒れた男達は片付け役として残った男達に連れられて、去り


また、2人だけ取り残された。




「……………で」



で?

「………あ、私。私は………………や、野次馬?」



あ…やっちゃった。

「ふ~ん」

不適切な答えに興味なさそうに応え、再びこちらに歩いて来る