目を覚ますと蓮司が居た。
そんな朝を迎えたのは何回目だろうか
腰に回された手に穏やかな寝顔
「綺麗だよね」
起こさない様に観察してしまう。
今は閉じられてる鋭く強い瞳も。
スッと通った鼻筋も。
色の薄い、その唇も。
全てが悔しい程に綺麗で――
思わず触れてしまった顔に、目に映ったピアス
私が誕生日に渡したもの。
毎日付けてくれてる事を私は知ってる。
蓮司の髪と同色のそれは、沢山のピアスに混じってても強く有り続ける…
蓮司自身の様な―――
鮮やかな『赤』
赤ではなく、真紅でもなく臙脂でもない。
もっと―――
そう、燃えるような赤色
「―――紅蓮<グレン>」
そんな朝を迎えたのは何回目だろうか
腰に回された手に穏やかな寝顔
「綺麗だよね」
起こさない様に観察してしまう。
今は閉じられてる鋭く強い瞳も。
スッと通った鼻筋も。
色の薄い、その唇も。
全てが悔しい程に綺麗で――
思わず触れてしまった顔に、目に映ったピアス
私が誕生日に渡したもの。
毎日付けてくれてる事を私は知ってる。
蓮司の髪と同色のそれは、沢山のピアスに混じってても強く有り続ける…
蓮司自身の様な―――
鮮やかな『赤』
赤ではなく、真紅でもなく臙脂でもない。
もっと―――
そう、燃えるような赤色
「―――紅蓮<グレン>」