「今日はしねぇよ。怖がる事は……もうしねぇから」

真っ直ぐ目を見て――見つめて話す蓮司に、ドクンと胸が高鳴った。


「あ、えっと違くて…。………痣が。全然、消えてないの…」

殴られた痣、蹴られた痣が今も体中に残って居る。

今は変色して赤に紫に黄色に青と、私の肌に綺麗に浮かび上がってきていて



「大丈夫だから」

また一つ、ボタンが外された。



大丈夫。

蓮司は怖くない。

だって私は蓮司が――




「―――鈴。お前が好きだ」


その言葉と共に。
大好きな人が愛しいキスをくれた。