外に停まっていた車

何度も乗ったことのある、その車に3人で乗り込んだ。



私の家へ向かって。







「鈴、戸締まりちゃんとしとけよ」


私を家の中に入れ、タツは踵を返した。



「タツ……?」

「和也送って来るから」

「その後…は?帰って来るよね。直ぐに帰って来てくれるよね?」

「……悪いな。あっちに戻るわ」


頭を優しく撫でる手は、いつものタツ

なのに、言われる言葉は違う