名前を呼ばれた。
低く小さな…でも良く耳に届く声


「鈴帰ろう。……2人で帰ろう」

同じ事を考えてた。
タツの迎えを待つんじゃない。

2人で頷き合った




―――――バンッ
―――――ガタン


………何?

大きな破壊音と、響いた金属音……そして静寂



「お、やっと来たな」

喜び、立ち上がる男達

その顔にはニヤニヤしていて、不気味で



「愛しのお兄ちゃんへの用事が終わったら帰してやるよ」

入れ替わりで来た男1人を残し、男達は部屋を出て行った