連れて行かれた倉庫の2階


電灯が無く、大きな窓からの明かりだけの薄暗い部屋

私達はその部屋の奥で座り込む

出入口にはさっきとは別の男達






「まだ来ねぇのか」

「ああ。まぁ…族一つ消して来んだ。まだ掛かるだろ」

「女なら遊べんのによ~…こんなガキじゃな」


私達に危害は無い。

それでも、男達がまだまだまだまだ言う程の時間が経っていた。


月が輝くぐらいの……




タツは今日、遅くなるとも言ってた。
多分忙しいんだ。




―――私、こんな所に居ちゃ駄目だ。



「――――鈴」