「おかしいだろっ。いくら総長だからって、元だろ。なんで未だに鈴の情報すら無ぇんだよ」

「………青蛇か」

「青蛇?どういう事だよ樹」

吠えた光が樹にまで噛み付いた。



樹は応えず、斜め向かいの鈴を見るだけ


「うん。昔はただ、タツや黒龍の敵ってしか思ってなかった……」

小さく笑ったのに、声は震えてて


「この間倉庫を見て、青蛇って名前を知ったの……」

そんな顔すんなよ。

そう思うのに、先を知りたい


「………私があそこに行ったのは2回目なの」

そう言って、スウェットの腕を捲った。



「っ鈴、それ……」

見えたのは傷痕で、いつも肌色のテープを貼っていた場所