目が俺を真っ直ぐ見た

「タツは、黒龍の元総長」


黒龍―――

繋がった。
鈴が黒龍をあれ程庇った理由が


「正確には黒龍5代目総長。最強と言われた時代か……なるほど。情報が曖昧になる訳だ」

「何で今頃なんだ~俺らの事だったら遅すぎるだろ~よ」

俺が鈴を見つけたのが4月

それから半年以上が過ぎてる。行動を起こすには遅すぎだ




「私………タツの事も黒龍の事も忘れてたの」

「は?」

「忘れて…って兄妹だろ。何でまた」


時々見せた、衝動的な発言はこれが原因か…

いつも、言った鈴自身が驚いてたのも頷ける。


でも、兄貴の事を忘れるって事は…