「うん。紅燕なのに、総長なのに………でも、それでも好きなの」

「関係無いだろ。お前の気持ちだ。鈴の人生なんだ」

また私はタツの腕の中に入っていく。

結局泣いてばかり…しかも昨日から



「まぁ、……向こうが気にしたら言えよ。兄貴としてぶっ飛ばしてやるから」


頭上から聞こえた、そんな言葉に小さく笑った事は内緒


私達は兄妹に戻ったんだ。

また、家族に…














駅まで送って貰った帰り道

タツと離れてた時間を埋めたい。

でも、私にはやることが残ってる…


「気を付けて帰れよ」

「うん……」