「…黒龍は変わったか?」

「ううん、全然。あ、倉庫がね、小さくって天井が低くなってたよ」

「そりゃお前がデカくなったんだろ」

そんな事を言って笑い合える。



「黒龍は鈴の味方だ。和也もだ。あいつならいつでも鈴を受け入れる」

うん……カズは変わらなかった。

10年の月日があっても、立場が変わっても。

総長ではなく、カズのままで居てくれた




「鈴にも居場所があんだろ?」

「私は…」

「好きなんだろ?立花蓮司のこと」


え………

意外だった。
タツが蓮司の名前を出した事


真剣な眼差しで。

だけど優しい、あの頃と同じ…