「初めまして。妹の鈴です」

立って挨拶をする。

兄がお世話になってます。
そんな単語は流石に言えないけど…


「お前、妹居たのか。……全然大丈夫。こっち来て遊ぼうよ」

「高校生は犯罪っすよ」

「女子高生っ。いや、確かに若いけど…確かに綺麗より可愛いだ。だけど……いや違う…」


やっと止まった。
ブツブツと怪しいけど…







「タツの周りは面白いね」


仕事の打合せに来たという隣人上司をさっさと追い払い、戻ってきたタツ

私の言葉に苦笑しても、否定はしない。


「こんな遠い所に来ても……タツはまた居場所を作ったんだね」