再び肩を並べて歩く夜道。

今度は家へと――



「鈴ちゃん、顔付き変わったよね」

「え?」

「いつからだろう。……何か強くなった」

「そうかなぁ。……でも、そうだと良いな。強くなりたいの」


黒龍に、カズに、タツに。
ずっと守られてて…

それを、明日変えるんだ。








「じゃあ、俺は帰るけど……一応周りには注意しといて。馬鹿な輩がちょっかい出すかもしれないし」

「燕姫じゃないのに?」

「まぁ、一応ね」

「分かった。今日翔太に会えて良かった。翔太も気を付けて帰ってね」