「稔、お前っ」

「初めまして。副総長の浦田稔です」

階段を降りて来るのは稔と名乗る男で…

何というか、雰囲気が怖い。



「結構です。用件済んだら直ぐに帰るから」

「此処で話す気?その話、歴代の総長と幹部しか知らないよ?」

「………」



予感的中


言葉遣いが、纏う雰囲気が何となくだけど、翔太に似てた。

つまりは逃げられない。




「私、紅燕と「関係無いんだろ」

蓮司達を巻き込みたくなくて、釘を刺そうとしたけど遮られた。
あの男に。


「馬鹿女ではないんだろ?此処に来るなら紅燕との関係を切る。まぁ、当然の行動だな」



……なんかムカつく。