「で、お前は何しに来た訳?」

「カズに会いたいの。紅燕は関係無く、私個人で」

入り口で向き合う私達。

優希と話すのは久し振りだ



「お前何言ってるか分かってんのか?」



「圭君は。圭君達は知ってたの?私が―――。前にカズが私を此処に連れて来た理由を」

「お前っ………まさか」


態度で分かる。
……2人も知ってたんだ。

何も知らないのは私だけ、いつも、いつまでも守られてばかりで…


「カズに会いたいの」

もう一度、しっかり目を見て伝える







「和也なら居ないよ。連絡したから直ぐに来んじゃない?こっち上がって来なよ」