「ここを真っ直ぐ行けば裏と同じ道に出るんだけど……どうする?」

広がるのは草むら。

しかも高い草ばかりの…




連れてこられた先はプール横

学校の隅にあり、さらに低い位置に作られたそこは、良く見れば民家とさほど高さが変わらない場所で


「流石水泳部。使わせて貰うよ」

スカートの私には草が膝上まである。

それでも、せっかくの道だ。

蛇も出ないらしいし……



「先輩達がよく使うんだ…。踏みならした道が出来てるから、同じとこを通れば良いよ」

「ありがと。じゃあ行くね。部活頑張って」