覚悟を決めた声は低く、そして冷たく感じた。


私の緊張が伝わったのか、皆の表情が真剣なものに変わった


「どういう意味だ」

「そのまんまだよ。………蓮司。私を………」



……私を何?

別れて?
――別れたくない。

解放して?
――そんなの望んでない。



「明日から私は紅燕に行かない。皆とも会わな「止めろっ」

叫ばれた声に気圧され、言葉が途切れた


「鈴……理由を言え」

「今は言えない。……蓮司。私を蓮司の彼女から、燕姫から解放して」



「…………また言えない事かよ…。お前は一体何なんだ?」