蓮司は多くを語らなかった。

基本、無口ってのもあるし…私相手に話せない内容を避けてたとも思う。


それでも嬉しかった。

紅燕も、私の好きな場所だから…







「おかえり」

夕方になり、翔太達が帰ってきた。


「おう。ずっと起きてたのか?」

やっぱり一番に話し掛けてくれたのは光。

でも痛い所を突く。
そういえば、一応病人でした…

チラッと翔太を見ると、笑顔がやっぱり怖い


「熱は?」

「大丈夫。ご迷惑おかけしました」

きちんと頭を下げてお礼を言う。