仕方無く、体温を計る。

上げ膳据え膳で申し訳ないけど…

蓮司が水の入ったコップを持ってきてくれたのはビックリした



「37度。下がってる」

「鈴ちゃん平熱は?」

「…………36度弱」

「じゃあ下がってないね」

「でも「駄目だよ」

怖い…。

看護士さんなんてもんじゃない。

優しいけど怖い、お兄さんみたい。

正論だから反論も出来ないし…



「鈴、今日何かあんのか?必要な物あったら買ってこさせるぞ?」

何かある……そうじゃない。

アルバムを探したかった。


あれ?
でも春に整理した時には無かった……いや、今の家に来て一度も見てない。


じゃあ…どこにあるの?