お大事に。そう言われて切れた電話


顔を上げると、此方を見ていた翔太と目があった


「…翔太?」

何故か悲しそうな顔をしてる。

辛そうな、泣きそうな…そんな表情


「今の電話……誰?」

フッと笑ってから、向かいのソファーに座る。

パソコンは開いてないから、話し相手になってくれるのかも。


「親戚の叔母さん。私の親代わりなの」

「そう……」

「…翔太は優しいね」

「俺が?意外な事言うね」

「うん。優しいよ…」

「それはどうも。………さ、熱あるんだし休みなよ。それとも奥の部屋行く?」


強制的に打ち切られた感がある。

でも奥の部屋に独りは嫌

大人しく、毛布に顔を埋めた