「電話掛けるね」

受け取った毛布に包まり、携帯を手にした。





『――はい。美浦で御座います』

「叔母さんお久しぶりです。鈴です」

『あら鈴ちゃん、久しぶりね』


私が電話を掛けたのは叔母さん。

私の親代わりで、麻美さんの母親

風邪を引いた事、学校を早退した事を伝える。学校から連絡があっても困らない程度に


叔母さん達は田舎というか、山奥というか…直ぐに来れないような場所に住んでて……だからこそ一人暮らしを許して貰えた


『大丈夫なの?』

「はい」

『鈴ちゃんも達也君も全然連絡して来ないから。……2人は連絡取ってるのよね?』

「…今度会いに行く予定です」

『そう。なら良かったわ』