「鈴は蛇じゃない」

でも。
樹に言われるとムカつくんだよ。

光も樹も女に興味無ぇ癖に、嫌ってる癖に鈴を気に入ってやがる。




「樹よ~折角俺が宥めたんだからよ。わざわざ煽んなよな~」


間延びした祐の声だけが残ったそんな部屋を静かに後にした。



――――また、喫煙所へ向かって