「鈴。お前は……青蛇側の人間か?」

蓮司は本気で訊いてる

真っ直ぐ見る目は冗談なんかを一切含んでいない。




―――パシッッ


自分が叩いた事も、理解出来なかった。


ただ悲しくて悔しくて泣きたくて…

犯されたく無くて、殴られる事を選んだ。
その気持ちまで否定された気がした




周りで何か言ってるが、もう言葉として耳に入ってこなかった。


一刻も早く此処から出たい


部屋の外へ。
足を進めて行ったら途中で腕を掴まれた

「鈴、悪い」

違う。光は何も悪くない

否定の意を込めて首を横に振る


また足を進めるのに、掴まれた腕は放してくれない


「鈴!また出て行ったり…しないよな」


「……外、行かせて」