「青蛇と過去に何があった」

冷ややかな声のまま、蓮司が此方へ歩み寄って来る

「データを弄ったのは奴らか」

俯いて床を見てた私の視界に蓮司の足が入ってきた

「奴らとの関係が消えてんだ。無関係じゃねぇだろ」




「………話せ、ない」

震えてしまった声

一度、深く息を吐いてもう一度言う。

今度は目を見て、しっかりと。

伝えなきゃいけない。

話せないと。

だって…


「話せない。これは「鈴」

――これは、約束だから。
遮られ続かなかった言葉


蓮司を見る私の目と、同じく真っ直ぐ私を見る蓮司の目


時間が止まった