「鈴さんも俺らに気を使い過ぎっすよ」

「―――え?」

純から聞いた。
樹と話した内容を―――







2階の、いつもの部屋へ。


――――バタンッ

自分が手にしたドアの取っ手



だけどまだ開けてない。

正しくは開いていない。


音は部屋の中から―――


さっきまでの勢いは全て無くなり、そっと。静かに、ゆっくりと開ける



中には光達と揉めてる蓮司と――


「―――樹っ!」

ソファー前の床に座り込んだ樹


つい数日前に見た、あの鋭い目付きで蓮司を睨んでる。

口元には、さっきまでは無かった傷