side*樹
――――コンコンッ
俺が来た事にすら気付かない4人に、扉を軽く叩いた。
鈴は自分を抱き締め、あいつ等はそれを心配そうに見てる
「樹………腕っ」
自分は今震えてるくせに、俺の心配をしてる…
「問題無いから」
コイツはずっとそうだった。
女なんだ。
隅っこでただただ震えてたって、別に文句は言わない。
自分可愛さに奴らに寝返っても、そんなもんだと俺は納得した。
なのに、コイツは俺らに目が向くのを怖がってた。
自分が殴られる事よりも―――
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