俺の言葉に周りの奴らが退いていき、人で囲まれた簡易のリングが出来た

まだ上に居るこの男に人差し指を向け、挑発する。

さっさと下りてこい



笑みを浮かべたまま、やっと下りて来た男と少しの距離を保って対峙する。



負ける訳にはいかない。

緊張と興奮に少しの焦りが混ざる。
色んな感情が入り乱れた頭ん中

軽く息を吐き出して

――――先に仕掛ける


渾身の力を込めた右拳を振るう



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