「ここだ」

俺達が今居るのは廃屋の前

青蛇のアジトの一つだと情報を掴んだ。


繁華街の隅っこ。

もう、人通りすら滅多に無いこの辺りは恰好の隠れ場所だっただろう


辺りには紅燕の仲間が集まりつつある。
……が、そんなの待てねぇ

「行くぞ」


幹部は樹以外揃ってる

時間が惜しい。
今、この時にも…………



勢い良く扉を開ける

錆び付いた音と振動を立てながら開いた扉――――

扉の先には青蛇の奴ら


数が多い。
こうなる事が分かってやがったな



待ってろ鈴!
直ぐに行くから