――これは、私への罰?



私の願いは虚しく、開いた扉から入って来たのは知らない男達

名前も知らない男が3人
今度は誰一人、手に何も持たずに



樹がダメージの残る体を無理矢理動かし、私を後ろに隠そうとする

だけどあっさり掴まれた腕

私が嫌と思っても、踏ん張っても、抵抗しても、呆気なく引っ張り出される


その腕に、何かがまた重なった――


細い腕に小さな手
それを掴む男の手

小さな手は私のもの
見たらすぐに分かる。あの色は…他の人よりも白い、私の肌色―――


『――嫌、離して』



知ってる。この記憶―――

私とカズに今も刻まれてる傷


そう、こんな部屋に2人で連れてこられて……