「こっち来い」

部屋に入ると蓮司から声がかかり、座っていた人達が立ち上がった。


「鈴、翠虎だ」

蓮司の説明の仕方に呆れた。


対する翠虎の総長は静かに笑って改めて自己紹介してくれた

優しそうな兄さんが―――


………でも。


それどころじゃない。

元々座ってなかった人を見つけたから。
一番端っこには

「………奨ちゃん?」


「「「「「え?」」」」」

沢山の声が重なったがその男の子から目が離せない