「鈴ちゃん、ちょっと来れる?」

階段から翔太の声がかかった

あれからも飽きずに出入りする人達を見てたらだいぶ日も暮れていた



「今、中に人居るよね?良いの?」

私が見落としてなかったら、今は5人の人達が中に居るはずだ。

「うん。翠虎[スイコ]って言うんだけど、傘下の中でも大きくて信頼が厚いとこなんだ……鈴ちゃんにも会わせとこうと思って」


珍しい。
普段は族絡みの話から私を遠ざけるのに。

今のヘビって件からは特に