やっと来た順番

はしゃぐ光に続いて乗り込もうとした鈴を祐が押し退けた。
―――俺に向かって


「ちょっと!危ないじゃん」

祐に向かって吠える鈴を今度は俺が引っ張る。

足がもつれてるのを視界の端で捉えたが、俺が腕を掴んでんだから、問題無い。

そのまま光と祐の後ろに乗り込んだ。







「楽しくねぇのかよ?」



機械が動き出し、上へ上へ昇るなか、鈴が俺を見てた。

「楽しい、よ?」

「そうか」

そんな風には見えねぇけどな…
鈴の顔は相変わらずなまま