「蓮司は放っとけ。楽しも~ぜ」


並んでいる間中、蓮司が気になる。
悩んでも悩んでも、どうする事も出来ないけど…

ただただ順番だけが迫ってきた。


順番は一番前
上機嫌な光の隣へ


「一番前は俺ね~」

乗り込めなかった。
祐に押し退けられたから。


「ちょっと!危ないじゃん」

乗り場は高い場所

更に乗り物との間には隙間がある。

下手したら落ちてるよ。
支えが無かったら……怖ッ



…………ん、支え?


「鈴はこっちだ」


今度は引っ張られた。
しっかり支えられたまま2列目のシートへ

そのまま乗り込んだ

蓮司の隣へと