「―――カズ駄目っ」



突然だ。


鈴が和也に抱き付いた。
倉庫には再び静寂が訪れる。


「鈴……なんで………」


一番驚いているのは当事者の和也

一番冷静だったのが間近に居た蓮司


蓮司がその隙に鈴の腕を引っ張り、手中に収める。



「てめぇ、どういうつもりだ」

「さあな」

至近距離で睨み合う。
まさに一触即発だ。

「蛇もてめぇ等の仕業か?」

「さあ、な」


俺らも遅れは取らない。
すでに戦闘態勢に入ってる。