「―――止めろ」

静寂を破ったのは上からの声。

端にある階段から鈴を連れて下りてくる男―――総長の妹尾和也

その後ろには圭も居る。
あのニタニタ顔のままで



「蓮司!」

階段を下りた鈴が笑顔で蓮司に近付こうとするが、和也に遮られた。

見た所、乱暴された感じは無い事にホッとする。

そういや、幼なじみとか言ってたな



鈴の顔が曇った。

そりゃあ、彼氏と幼なじみが対峙してりゃあいい気はしないだろう。


「鈴を離せよ」

蓮司は鈴に。和也に近寄って行く