完全に喧嘩売ってやがる。
誰だ?
この声――たしか……


《――祐?祐、違うかっ》

突然聞こえた鈴の叫び声

そして、突然切れた電話


「今の電話鈴か?」

声が聞こえたんだろう。


「あぁ。黒龍だ」

思い出した。松本圭だ。
話したのは数年ぶりだが、あの口調は間違いない


「此処まで来いとさ」

俺の雰囲気から全員が察した様だ。
話が早くて助かる。



「黒龍倉庫。急げ」

鈴に手出してみろ。
てめぇ等、ぶっ殺すからな

蓮司の指示で車は進む。
各々の思いと伴に