その日その電話は突然きた。


まぁ、予想出来てりゃウチの策士様が手を打つから突然しか有り得ないんだが。




光が鈴を迎えに飛び出した後

倉庫へ向かう車に乗り込む前

突然、着信を告げた俺の携帯


この時から嫌な予感はしてた。
俺はメール派だから。着信なんて滅多に無い


発信者は―――鈴?

光ならさっき行ったよ。
つか蓮司に電話しろよ。


そんな内容だと思ったりもした……



《もしも~し。俺俺、俺だけどさ。お宅の姫さんこっち預かってっから~》

「………は?」