side*蓮司 高校の入学式 紅燕は俺も幹部も同じ高校。 迎えの車が校門前に停まってる。 が、その回りにはうるせー女共 「煩い」 「邪魔って事に気付きゃ―いいのにな」 珍しくポツリと呟いた樹に光が同意する 校門を過ぎ、車に乗ろうとした時だ。 「…紅燕………なの?」 小さな呟きが聞こえた。 呟いた女は直ぐに見つけた。 助手席に乗り込む翔太の肩越し。 ウザイ女共の壁の奥に あの女だ! 昨日の――――――