圭は?
カズの事もちゃんと覚えてた。


数年を―――約10年を離れてたら幼なじみでも何を考えてるのかが分からなくなってしまう。

「………カズ?」

「話は後でな。もう着くから。黒龍のアジトに」

黒龍のアジト
私はそんな所に行って良いの?



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程なくして着いたそこは、思ってたよりも小綺麗な場所で、思ってたよりも小さめな場所。



「カズ。連絡させて」

ジロジロと見てくる黒龍のメンバーに構わず素通りし、2階へ連れて来られた。


そこでまず、圭君に携帯を取られた。
重たい鞄と一緒に