「ああ」

たまらず聞いた私に答えたのは樹さん。

納得して満足そうで機嫌が良いみたい。


「たまには弄れよな~此処ノーマルだろ」

「あ、やっぱ音変わってないの?良かったぁ。この音が似合うもん」

「「――――は?」」


あれ?固まっちゃった。
私の個人趣向だもんね。
樹さん達の好みに口出ししちゃ駄目だった。


「鈴もかよ……こんだけデカいんだからさ、もっと消音んとこ「あ、やっぱ大きいんだ。このバイク」

「はぁ。……ホント天然だよな」


力無く呟いた光の言葉で樹さんの改造?は幕を閉じた。