下に戻るとまた心配の眼差し。

光と純だけじゃない。
下の人達皆が私が上に行く事に敏感に反応する。


「ただいま」

若干の気まずさはある。でも笑顔で声をかける。
その方が皆安心するでしょ?

「おぅ、おかえり。鈴も見んだろ?こっち来いよ」

何をだろ?
嬉しそうな顔した光の横には、上に居なかった樹さん。

純はどこかに行っちゃったのか、見当たらない。


「何するの?樹さんが下に居るって珍しいね」

「………」

樹さんからは返事が無い。
でも嫌な顔もしてない。