「別に謝る事じゃねぇだろ」

気をつけないとな。
こんな事にまで鈴は謝ってくる。

落ち込み、悩むんだろうな






ありがと。
小さく呟く鈴に

明日はちゃんと防寒して来る。
笑って意気込む鈴に



思えば俺に笑いかけた事なんて今まで無かった。
俺に向けられた笑顔は何より幸せ




―――――だった。







俺がホントの幸せを手に入れれるのは

まだまだ、先の事だった。