だせぇ。
こんな一喜一憂するなんて

鈴の顔なんて見れる訳なくて視線を外す。

「蓮司?」


途端に心配そうに訊いてくる。

少し前に気付いた。
鈴は天然というか、どこか抜けてる

最初はあれだけ警戒してたのに、今じゃコレだ。
あれぐらい警戒心を常に持っとけよ


手で顔を覆うがどうしようもない。
まじでダサい。






―――――ガチャ。


「あ、蓮司さん。鈴さんも。邪魔して良いっすか?」

開いた扉と共に来たのは下の奴ら3人。
煙草でも吸いに来たんだろう


倉庫の1階は禁煙だ。

ガソリン等があるからと、颯斗さんが決めた。
変な決まりだが、ちゃっかり今でも守られてる。




ん……煙草?