10分経ったかな?
まだ5分位?

時間の経過が分からない。
ただ気持ち悪くなっていくだけ。



―――もう限界だ


「ごめん。外、出て来る」


一斉に此方を見てくる。
だけど構ってられない。
直ぐに扉へ向かった。

「鈴、気分悪いのか?もしかして酔ったか?」

「違う。大丈夫…」

そんなんじゃない。

「薬あるぞ」

「違う…の。外、出れば大丈夫だから」

引き留める光の手を離してまた扉へ




もう限界。
寒い――――