何であんな事言ったんだろう

私は黒龍の何を知ってるの?

でも、あの時はとっさに口から出た。
「黒龍は違う」と




ゆっくり走ってた翔太のバイクがアパートの前で止まった。


「本当は帰したくないからね」

バイクを降りる私に、溜め息混じりで話す

でも。違うよ――


「約束、ありがとう。でも大丈夫だよ。あれ以上居たら、言っちゃいけない事を言いそうだったから…。でももう落ち着いたし」

「…今日はもう外出ないでね。明日も迎え行くから」

私の目をしっかり見てるのは、たぶん真意を探ってる

「分かった。あ、蓮司に伝えて欲しいの―――――――」