分かってる。
男だ女だと一番気にしてるのは私

でも。
でも―――


「………結衣、帰るぞ」

沈黙を破り、睨んでた目を逸らして結衣ちゃんに声をかける





前を歩く優希に、結衣ちゃんと肩を並べてついて行く。
メアドの交換と杏ちゃんの話


外に出るとすっかり夕方だった。

日が長い今の時期はまだ部活動が続いてて、下校する生徒は誰も居ない




バイクの所でチラッと私を見てきた

「お前、紅燕は?」

「答えたくない」

「……尾けられてるぞ」

「え?」

「紅燕の奴だな。さっき1人だったのが増えた」

「う…そ。なんで……」

なんで?いつから?


固まる私の頭に手を乗せて、優希達は去って行った




なんで?蓮司………