「おい、美咲!!遅刻・・・・・って何やってんの？」
再び戻ってきたお兄ちゃんに、その姿を見られてしまった。
ホント・・・何やってるんだろう・・・・。
「ったく、お前はドジなんだから・・・」
呆れながらもあたしの腕を引っ張って、お兄ちゃんが起こしてくれた。
「ありがとう・・・」
そう言えば・・・お兄ちゃんはいつ帰って来たんだろう？
あたしが帰ってきた時にはいなかったよね・・・
「お兄ちゃん、いつ帰ってきたの？」
「昨日の夜中・・・今日も昼には行かなきゃいけないんだけど・・・今日は帰れそうにないけど、何かあったらすぐ連絡しろ」
「うん」
「ほら、顔洗ってメシ食って行ってこい」
「うん」
良かった・・・・もしあたしがいない時に帰ってきてたら・・・めちゃくちゃ怒ってたと思うから・・・。ある意味お父さんよりもお兄ちゃんの方が厳しいから・・・。
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