「・・・・あたし・・・・どうしたらいいか分からなくて・・・・怖かったんです」

本当は言うつもりなんてなかった・・・でも・・・先生に誤解されたままではもっと嫌だった。

あたしは・・・こんなにも先生の事が好きだから、先生を避けているなんて絶対にありえない事だから・・・。

意味の分からないあたしの発言を聞き返す事なく、先生は黙って聞いていてくれた。

「先生が・・・・・」

今にも泣き出しそうに目尻が熱くなる・・・唇や肩を震わせてゆっくりと自分の気持ちを伝えた。

「先生が・・・他の子と・・・楽しそうに話してるのを見て・・・それがすごく嫌で・・・・・今までイライラした事なんてなかったのに・・・・っ」

きっと今のあたしはこれがどう意味するのか分かっていない。ただ、先生の誤解を解くために必死だったんだ。

先生はあたしの言葉にあたしを目を見開いて凝視していたけれど、あたしのそれに気づかずに溢れ出した気持ちは止まらなかった。